皆様こんにちは!こんばんは!😊
昨日ご紹介しました藤川先生の著書から、気になる話題をひとつお話しさせていただきます。
SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を聞かない日がないくらい注目されている昨今ですが、私たちが生きている環境の質の低下により今、世界の土壌が危機を迎えているというお話です。
海洋汚染、大気汚染、水質汚染が叫ばれる中、作物が育つ農地の土壌汚染や栄養不足も大きな問題となっています。
現在の農業のやり方に問題があり(もちろん全ての農家さんに当てはまる事ではありません)、土壌のミネラルが減少しているために、普通のスーパーで売っている野菜は、味も香りもしなくなったというのです。
ミネラル不足の土壌からは、ミネラル不足の野菜しか採れない。。
これは日本だけの問題ではなく、世界中で農地の土壌ミネラルの減少が指摘されています。
それにより、野菜の栄養価が昔に比べて激減しているといわれているのをご存知でしょうか?
同じような色と形をした野菜を食べていても、昔ほど栄養が摂取できていない。。。
実際に1950年と2015年の比較で、ほうれん草の鉄分は100g中13mgから2mgと、なんと85%も減少。 ニンジンや大根などそのほかの野菜でも80%ほど減少しているとのことなのです。(※文部科学省「日本食品成分表」 初版と2015年版より)
この原因については、ミネラルの測定方法が時代によって異なっていることが指摘されているため、単純には比較できないとのことですが…
世界でも同じ状況が起きています。
アメリカの調査ではアメリカ人の45%がマグネシウム欠乏で、1914年以降のキャベツ・レタス・トマト・ほうれん草のカルシウム・マグネシウム・鉄分の80〜90%が減少。多くの果物や野菜は、過去100年間に大量のミネラルや栄養素を失っていると報告されています。(※Challenges in the Diagnosis of Magnesium Status:Nutrients 10(9):1202(Sep,2018))
土壌がミネラル不足になった原因。それは、現在の農業では堆肥を使わなくなり、農薬と化学肥料を使った農業が当たり前になったからです。
植物が土壌からミネラルを吸収するには、土壌菌の働きが不可欠です。しかし、多くの農薬を使うことで土壌微生物が減少してしまいました。
植物は自分の力だけでは土壌のミネラルを吸収できず、土壌菌との共生関係によってミネラルを吸収できるようになるため、土壌菌が減少すると、植物は土壌ミネラルを吸収しづらくなってしまうのです。
また、土壌のミネラルは、土壌菌の働きで豊かになります。土壌菌は、植物や動物の死骸、フンなどさまざまなものを分解し、土壌を肥やします。多様なミネラルやビタミン類、有機酸などさまざまな栄養を生み出すのが土壌菌の働きです。
農薬を使うと、土壌菌の働きが低下して土壌が痩せてしまうそうなのです。
本来、土壌菌は多様なミネラルやビタミン類を生み出しますが、土壌の劣化を補うために使われた化学肥料は、窒素・リン・カリウムのみが大量にばら撒かれます。
確かに、植物は化学肥料によって速く大きく育ちます。こうした農薬と化学肥料を組み合わせた農法は効率が良いため、日本を含めて世界中で普及しました。
そのいっぽうで、大きい割に栄養が少ない農作物は人間を栄養不足に。。。
野菜をたくさん食べて栄養を摂ったつもりでも、日本人の多くが「かくれミネラル欠乏」であることは栄養学的にも確かで、栄養解析をすると、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル不足がない方が珍しいくらい だといわれています。
そしてそれは、藤川先生のクリニックの患者さんの傾向を見てもうなずける結果だそうです。
そして話はそれだけに留まらず…
化学肥料による窒素の過剰な供給で野菜は、「硝酸性窒素」という物質を多く蓄えるようになります。
これを食べることで、人の消化管内で「ニトロソアミン」という発がん性物質が作られます。
また血液中では、酸素の運搬を妨げて酸欠を起こすリスクがあります。
とくに葉物野菜。窒素過剰であれば、緑の色が濃くなります。緑が濃い野菜は体にいいイメージがありますが、実は毒性があるかもしれません。
さらにオーガニックといえども、すべてが手放しにいいと言えるわけではありません。家畜の糞尿を十分に発酵させずに土壌にばら撒くと、微生物のバランスも崩れ、窒素も過剰になり、むしろ害になる場合もあるそうなのです。
じゃあいったいどこでどんな野菜を手に入れればよいというのか…😭
そういえば、じいちゃんが作る野菜は近所の酪農家さんからいただいた堆肥を使って作っているお陰か、甘みや旨みがしっかりあってめちゃくちゃ美味しかった💡あれは採れたて新鮮だからだと思っていたけどそれだけではなく、ミネラル豊富な証拠なのかな?!
ミネラルが多い野菜は本来の味や香りが感じられる…栄養価の高さが美味しさに繋がっているのかもしれませんね🥕🥦🥬✨
最後までお読みいただき、ありがとうございます!