人生100年時代となったこの世界…
100年という時間を長いと思うか、短いと思うか
それは人それぞれかと思います。
半分を過ぎた私としては
「過ぎてしまえばあっという間」
で、
「一生なんてあっという間」
という意味が、実感として理解できるようになってきてしまいまして…
そうすると、
「若さ」や「老化」といった概念も、何だかあまり意味を成さないように思うこともあります。
ただ、人間として生きている間は身も心も若くありたいという
人間としての欲望もありますので…笑
私のように、長いような短いような一生をできるだけ若々しく生きたいかたも
そうでないかたも…
お読みいただければと思います♪
日本栄養士会雑誌2月号
人生100年時代
未来社会の栄養指導
より
人生100年時代の栄養学は、国民の健康寿命の延伸を実現するために
個人ごとの体質、生活習慣、ライフステージ等に合わせて
一人ひとりに適した食を提供するという方向に進んでいます。
よく
年齢だけはみな平等に重ねられていくものだ
と言われますが
年を重ねてもいつまでも若々しく元気なかたもいれば、
年齢は若くても慢性的に多くの体調不良を訴えられているかたもいらっしゃるように
ヒトの老化は、必ずしも個々が同じスピードで進むものではないことは自明です。
我が施設に入所されている高齢者様を見ても
80代後半から90歳くらいで入所されるかたが多いとはいえ、
下は64歳のかたから上は102歳のかたまで幅広くいらして
年齢だけで健康度は計れない
ということがわかります。
1972年から73年に生まれた約1,000人を
26歳から45歳までの20年間追跡した研究(ダニーデン研究)によると、
各種の生体情報から計算された老化のスピードは
暦年齢が1年進む間に2.4年以上老化が進んだ人から
0.4年しか進まなかった人までおり
大きな差がついていたことがわかりました。
ということは…
1年で2.4年分老化が進む場合、
5年で12年分老化し
1年で0.4年分老化が進む場合、
5年で2年分老化する
こととなります。
仮に40歳のかたであれば
5年後暦年齢は45歳となりますが、
老化年齢的に言えば
前者(老化進行度2.4年)は5年後52歳
後者(老化進行度0.4年)は5年後42歳 と
その差10年…
結構大きな差ですね💦
しかも、2.4年以上老化が進んでいる人もいるとすれば、
その差はもっと大きくなります。
単純計算ではありますが
老化スピードが遅い老化進行度0.4年のかたが
40歳から55歳になったとしても、
老化年齢的には46歳ですから
暦年齢より10歳近くも若見えしちゃうわけです!
では、どうすれば老化進行度を小さく(老化スピードを遅く)することができるのでしょうか?
老化のスピードが早い人の特徴
というものが明らかにされています。
その特徴とは…
・遅い歩行速度
・弱い握力
・低いバランス能力
・視力・聴力の低下
・外見が老けた人
といったことが挙げられています。
特に
「歩行速度と握力」は老化スピードを予測する重要なバイオマーカーであり、
認知症発症率、死亡率等とも相関することが報告されています。
8週間の食事・運動を中心にしたライフスタイルへの介入によりエイジングクロック(老化時計)が減少する「若返り研究」も報告されています。
これは
・地中海食を中心にした食事
・睡眠・運動・リラクセーション等の指導
・プロバイオティクス
(口から肛門にいたる広義の消化管に定住する常在細菌群に働きかけ、ヒトや動物に良い影響を与える生きた微生物、またはそれを含む製品や食品のこと)
・サプリメント 等
工夫された8週間のプログラムに参加することにより、
エイジングクロックは約3歳減少する(若返る)ということが示されています。
8週間で3歳も若返るなんて、凄いことですね!
現在のところは
栄養学に応用可能な「老化時計(エイジングクロック)」は研究段階のものが多く、
すぐに日常の臨床や疫学研究に応用できるものではないそうですが…
やはり若返りのためには
食事・睡眠・運動を整えること
ストレスをためないこと
を、無視することはできないのではないかと思います。
認知症発症率、死亡率等とも相関する
「歩行速度と握力」
の低下予防のため、手軽に始められることとしては
・早歩きでの通勤や散歩
・スーパー等での買い物の際は、カートは使わずカゴは手で持つ
(ただし、無理のない範囲で!)
・お掃除しながら雑巾絞り
等でしょうか…
私的に今一番欲しいものは…
こちら
握力つきそうだし、背筋が伸びて気持ちよさそう💓
見た目年齢マイナス10歳✨
一緒に目指してみませんか?
今日もお読みいただき、ありがとうございます🌟