今日は
「マインドフル・イーティング」
についてお話しをさせていただきます。
忙しい毎日、皆様はどのように食事を摂られていますか?
朝は忙しいから、キッチンで立ったままパパッと食事を済ませてしまう…
食卓で座って食べていても、テレビやスマホを見ながら食べている…
ただただ、空腹を満たすためだけに食べている…
お腹は空いていないけれど、食事の時間だから食べる…
これ全部、以前の私がやっていたことです💦
もしどれか1つでも「私もやってます!」というかたがいらしたら、是非一度試していただきたいのが
「マインドフル・イーティング」
です。
「マインドフル・イーティング」とは…
食事を意識的に行うことで、その瞬間に完全に集中するという食べ方になります。
食事中の感覚や感情に敏感になり、自分の食べ物や食べ方に対してより深い理解を持つことを目的としています。
五感をフルに使って食事を味わうことで、食べるスピードや食べる量をコントロールし、さらには食事を通じて幸福度を上げていけるワークになります。
「マインドフル・イーティング」の基本的なやり方は以下のとおりです。
1. 現在の状態に集中する
食べる前に、自分の身体と感情の状態に注意を向けましょう。
自分は今、お腹が空いているのか?
「あー!お腹ペコペコ」「早く食べたい」とか、
「食欲ないな」とか…
目の前の食事を見てどう感じるか…
食事の前提条件となる自分自身を理解しましょう。
2. 食べ物に感謝する
食べ物の起源や生産について考え、感謝の気持ちを感じましょう。
例えば…
自分や家族が育てた野菜を収穫して食べることの喜び、直売所や道の駅などで買って食べる採れたて新鮮野菜や果物の美味しさ、スーパーなどで購入する全国各地から届いた食材のそれぞれの生産地に思いを馳せたりすることで、食べ物をより価値あるものとして認識することができます。
3. 食べ物を見つめる
目の前の食べ物を注意深く観察し、色彩や形状、テクスチャーなどを感じ取りましょう。
特に自然の中で作られた野菜や果物などは、ひとつひとつ色や形、味も同じようで全て違います。
魚や肉も食感や脂の乗り具合など、どれも同じようで実は皆異なります。
普段無意識に食べていると気付きませんが、よく観察することで食べ物の存在の尊さを意識することができます。
4. ゆっくりと食べる
食事をゆっくりと噛み、飲み込む前に口の中で十分に味わいましょう。
ゆっくりと飲み込み、食事が「喉を通る感覚」にも意識を向けてみましょう。
食べるスピードをゆっくりと遅めることで、満腹感も感じやすくなります。
ご飯を食べるのに、そんなに時間をかけられない!という方も、先ずはTVやスマホを見ずに、食事をすることだけに集中して、一口20回以上噛むところから始めてみてください。
満腹感や食事の満足感がきっと変わるはずです。
満腹感は「咀嚼回数×胃の広がり×血糖値の上昇」で決まると言われており、唯一私たちがコントロールできるのが咀嚼回数です。
よく噛んで食事を摂ることで、ドカ食いを防ぐこともできます。
5. 感覚に注目する
食べるときの味覚、香り、食感などに意識を向け、五感で料理を楽しみましょう。
目で食べ物の色や形を、手で食材の触感を、鼻で料理の香りを、耳で噛んでいる時の音を、舌で食べ物の噛み応えや舌ざわり、そして味を感じてみましょう。
それぞれの感覚を楽しむことで、食事をより豊かな経験として享受します。
6. 食事の満足度を認識する
自分の体が喜んでいるか、量は適切だったかなど、食事の満足度を自覚しましょう。
「マインドフル・イーティング」の目的は、食べることを自動的な行為ではなく、意識的な行為として捉えることです。
食事をマインドフルに行うことで、食べ物への意識が高まり、過剰摂取や感情的な食事への傾向を減らすことができるといわれています。
また「マインドフル・イーティング」は、食事と心の健康の関連性を理解し、食べ物とのより良い関係を築くための有益なアプローチとされています。
私たちが毎日必ず取っている食事の時間をこのように活用することで、今この瞬間だけに心を集中させる状態(マインドフルネス)に持っていく訓練をすることができます。
さらに、意識して丁寧に行うことの心地よさに気付くことができれば、食事以外の生活の中でも自然とマインドフルネスを実践できるようになるのではないかと思います。
心から「美味しい」と感じながら、ゆっくりと味わって食事をすることで、心が整いより幸福度が増す
「マインドフル・イーティング」
心身共に健康的な毎日を過ごすために、毎食でなくても休日などにゆっくりとお試しいただくところから始めてみてはいかがでしょうか?
今日もお読みいただき、ありがとうございます💓