今日は「土用の丑の日」ですね!
「土用の丑の日」といえば「鰻」
鰻にはビタミンA群とB群が豊富に含まれ、疲労回復効果や食欲増進効果があるため、夏を乗り切るために食べられるようになった、つまり「夏バテ防止」の食べ物というわけですが、
「石麻呂に われ物申す 夏痩に良しといふ物そ 鰻取り食せ」
(「きみは痩せているから、夏痩せに効くという鰻を捕って食べたら?」)
といった歌が収められており、1200年以上前の奈良時代には、すでに夏バテに鰻が効くといわれていたようです。
さらに、江戸時代には「土用の丑の日」に鰻を食べることが一般的に…
もともと、鰻の旬は秋〜冬の時期だったため、夏には売れない食材でした。困った鰻屋が蘭学者の平賀源内に相談したところ、平賀氏は店先に「本日土用丑の日」と看板を出すことを提案。結果、店は大繁盛し、その後鰻屋の間で評判が広まり、土用の丑の日に鰻を売ることが当たり前になっていったそうです。
鰻の売上を上げるために鰻屋が宣伝したことで、今日に至るまで「土用の丑の日に鰻を食べる」という風習が残っているというわけなのですね。
認知症専門医で「ボケ日和」の著者である長谷川嘉哉先生のお話しで、
90歳を超えた元気な高齢者のかたに「好きな食べ物は何ですか?」と尋ねると、9割以上のかたが「鰻」と答える。
「鰻好き=長生き」
といったお話もあります。
確かに鰻の栄養価については
まずはタンパク質が豊富であること、そしてビタミンA、B1、B2、D、Eなどのビタミンの宝庫であること。
さらにDHA・EPAといった健康や美容に有用な働きがある脂質も多く含まれています。
それから、鰻にはミネラルも豊富に含まれています。
特に骨や歯の構成成分になるカルシウムが豊富です。
カルシウムは私たちの体に最も多く存在するミネラルで、ストレスを和らげたり血が固まるのをサポートする働きもあります。
なお、カルシウムが豊富なことで有名な牛乳には、100mlあたり110mgのカルシウムが含まれています。一方で鰻のかば焼きは100gあたりのカルシウム含有量が150mgで、牛乳よりも多いのです。
カルシウムを積極的に摂りたい方には、うなぎは嬉しい食材ですね。
また鰻はコラーゲンをたっぷり含みます。
皮の部分はもちろん、身の部分にも繊維コラーゲンが含まれており、若々しく健康な肌を維持するのにも効果的な食材です。
このように、鰻には身体に大切な栄養素が大変豊富に含まれています。
鰻は非常に栄養価が高く、脂も乗った食べ物にもかかわらず、100g当たり293kcalとそれほどカロリーは高くありません。
「美味しさ」だけではなく、「栄養」「美容」の面でも鰻はとても優れた食材なんです!!
ただし、これだけ高栄養ということは食べすぎには注意が必要ということになります。
いくら栄養豊富とはいえ、鰻を毎日食べるのがよいかというと、そうではありません。
特に鰻にはビタミンAが豊富に含まれており、過剰症の問題も出てきます。
ですから、たまに食べるくらいでよいということになります。
今年は鰻が過去最高の高値だとの話もありますが…長生きしたいかたは(笑)たまには鰻を食べましょう!
そして今年の猛暑を乗り切りましょう🌟
最後までお読みいただき、ありがとうございます😊