先日、大好きだった叔父の七回忌が執り行われました。
叔父は生前、自他共に認める読書家で、戒名にも「読」という字が使われています。
その叔父からもらった1冊の本を、久しぶりにめくってみようと手に取りました。
6年以上前にもらった本ですが、今の私が一番目指したいと思っている一言が、表紙に書かれていました。
丸ごとの「私」を愛する
幸せになるためには、「自分軸」で生きることが大切
とよく言われます。
「自分軸」とは、
他人の評価を気にせず、自分自身の意志を大切にする考え方。
自分はどう思うか。
自分はどうありたいか。
ということが基準になっている生き方のことです。
人にどう思われるか、
人に勝つこと負けること、
人からの評価などは大事ではないわけです。
孔子が推奨する一語は
「恕(じょ)」
でした。
一語で訳すと"思いやり"です。
孔子は人が真っ当に生きていく行動の指針として、つねに「恕」の心を忘れるな、そうすれば、自分の人間的成長も自ずと叶うと言っています。
では、孔子が言うところの"思いやり"の精神とは?
「思いやる」という以上は、思いやる対象があるわけです。
では、誰に対して思いやりをかければいよいのでしょうか。
家族や友人、自分の周りで関わりのある人…
だけにかけるのではなく、
思いやりをかける対象に含めるべきはーーー、
実は「自分自身」。
ちなみに、自分を思いやるというのは、単に自分を甘やかすことではなく
自分を励まし、自分を磨くことだと孔子は言っています。
他人と比べたり、他人からの評価を求めるのではなく、自分で自分を励ます。
何をやっても上手くいかなかったり、失敗して落ち込んだり…他人から攻められ心が弱くなったりすることもあるけれど…
そんな時も、自分で自分に「失敗したっていい!」「大丈夫!心配ない!」と言ってあげる。
そして自分を磨き続け、自分を大切にする。
自分が充実していれば、周囲との関係も自然とよくなり、ひいては人間社会全体もよくなる。
何をおいても、まずは「自分を整える」ことを最優先に…
私たちはもっと自分に「恕」をかけてあげていいのです。
自分を大切にできてこそ、周りの人間も大切にすることができる…
自分自身を愛せなければ、真に他人を愛することはできないのかもしれません。
叔父の命日は12月6日です。
今日は買い物に出かけましたが、普段はあまり見かけない「1206」という車のナンバーを何度も見かけました。
叔父が「自分のことを思い出してくれてありがとう」と言っているようで…
記事として書かせていただきました。
もっともっと、丸ごとの「私」を愛せるように…
ダメな自分も弱い自分も励まし、磨いていきたいです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます🌸