nanairoy’s diary

欠けた月の黒いところ♪

神ミネラルはマグネシウム⁉️

高齢者施設でマグネシウムと言えば、便秘に対する「下剤」としての「酸化マグネシウム」というイメージが強く、栄養としてのマグネシウムの必要性に対する認識は意外に低いのではないでしょうか…

 

以前いらした入所者様の話ですが…

透析が必要なレベルの腎障害をお持ちのかたにもかかわらず、この酸化マグネシウムを慢性的に使用したところ、血中のマグネシウム濃度が異常に高くなる高マグネシウム血症を起こしてしまい、入院となってしまったことが…

薬としてのマグネシウムの怖さを知った経験でした。

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そんな毒にも薬にもなるマグネシウムマグネシウムに限らず、栄養素というのは摂取する容量や摂取者の身体状況によって往々にしてそういうものですが…)ですが、我々現代人にとっては不足しがちな重要ミネラルです。

 

 

まず、こちらの書籍にもマグネシウムの重要性が書かれています。

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マグネシウム鬱病」との関連について、

2009年に発表されたノルウェーの5708人の一般人口の調査によれば、食事調査によって推定したマグネシウム摂取量が少ない人ほど、鬱症状が高かったという結果が出ているそうです。

 

 

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そして、先日ご紹介しましたこちらの書籍↑ではマグネシウム欠乏による症状としまして…

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これだけたくさんの症状を引き起こす恐れがあることが書かれています。

 

若さと健康、不調改善にマグネシウムは極めて重要な働きをしています。

ですからマグネシウムの欠乏によって、様々な機能が滞ってしまうのですね💦

 

昨今のコロナ禍では特に重要な、免疫系にも影響を与えます。免疫細胞が異物をキャッチして、その能力を発現するときにマグネシウムが必要となるため、足りない場合、正常な免疫力を発揮できなくなり、異物やウイルスから身体を守れないということになります。

 

 

また、マグネシウムには高血圧を抑える作用があります。足りない場合は、血管系や心臓系の疾患リスクが高まってしまいます。

 

 

そして糖尿病の人は、マグネシウム値が低い傾向にあります。血液中のマグネシウム値が最も低い中年層の人は、最も高い中年層の人に比べて約2倍、2型糖尿病を発症するという研究があります。一方、マグネシウムサプリメントが2型糖尿病を持つ高齢者のインスリン産生を改善した、という研究報告もあります。

 

 

また、偏頭痛など規則性の頭痛に悩む人も、血中や脳内のマグネシウム値が低いと言われており、マグネシウム摂取が頭痛の頻度を減少させるという研究も数多くあります。

 

 

このようにマグネシウムが不足すると、心臓病、糖尿病、ガン、脳卒中骨粗鬆症、関節炎、喘息、腎結石、偏頭痛、月経前症候群、足や瞼のけいれん、こむら返りなど様々な病気や不調を引き起こしてしまいます。

 

 

マグネシウムは正常な筋肉、脳や神経の機能を維持し、心臓のリズムを安定させます。そして健康な免疫システムをサポートし、骨を強く保ってくれます。つまり、体のあらゆる組織が機能するために必須の神(?)ミネラルなのです🌟

 

 

マグネシウムはDNAやタンパク質の合成にも必須のミネラルで、300以上の生体反応に関与するといわれることや、エネルギー産生にも必須であることはどちらの本にも共通して書かれていました。

 

 

ただし…

先日書かせていただいた「土壌ミネラルの減少が止まらない?!」による影響も相まって…

マグネシウムは食べ物や飲料の精製、加工の過程で失われやすいミネラルで、例えば…玄米100gあたり110mgに対し、精白米では23mgしか含まれていないのですね。。

 

ちなみに、1日あたりのマグネシウムの推奨量は下記の通りです。

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マグネシウムは海藻、種実類、大豆製品、貝、全粒穀物などに多く含まれています。

 

 

アルコールはマグネシウムの排泄を増やし、吸収を減らしてしまいますので、お酒好きのかたはお気を付けください!

 

 

利尿剤の服用や糖尿病でも排泄が増えるので注意が必要です。

 

また、カルシウムを多く摂取するとマグネシウムの排泄が増えてしまうことから、「分子栄養学とは?」でも書かせていただきましたが、カルシウムの摂取量とのバランスが重要となります。

 

 

nanairoy.hatenablog.com

 

 

本書では、マグネシウムを効率良く摂取する方法についても詳しく書かれておりますので、ご興味がありましたら是非、本書をお手に取って読んでいただければと思います。

 

 

私個人の意見としましては、カルシウムにしてもマグネシウムにしても、サプリメントから摂取するのは簡単かもしれませんが、サプリメントの安全性や効果についてはまだまだ様々な意見がありますので、出来るだけ食品から摂取することが望ましいかと思います。

 

 

「まごわやさしい」の食材をご存知でしょうか?

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和食の伝統的な食材の頭文字を合わせた合言葉です。

 

ま:豆類
ご:ゴマ、種子類
わ:わかめ、海藻類
や:野菜
さ:魚類
し:しいたけ、キノコ類
い:芋類

 

このような食材からマグネシウムをはじめ、タンパク質や様々なビタミン、ミネラルを摂ることができます!

献立を考える際に「まごわやさしい」が入っているかな?と是非意識してみてくださいね!!

 

そして、不足しがちなマグネシウムをしっかり摂ることで、心も体も元気になる事間違いなしです👍🏻✨