前回はストレスによる血糖値への影響についてお話しさせていただきましたが、今回は私のストレス解消の1つとなっている森林でのウォーキングやジョギングによる血糖値への影響について、お話しをさせていただきます。
ヨーロッパでは古くから、水や植物による自然療法が盛んに行われてきましたが、森林セラピーもそのひとつとして位置づけられています。
森林には、木々が発散する芳香成分「フィトンチッド」があふれています。
主に樹木や森林の中に存在し、植物が自身を守るために放出する揮発性の化合物です。
「フィトンチッド」は、防御機構として機能し、周囲の生物に対して抗菌、抗真菌、抗昆虫などの効果を持つことが知られています。
「フィトンチッド」は、主に植物の葉、樹皮、花、果実などの部位から放出されます。
例えば、松やヒノキなどの針葉樹からは、特に多くの「フィトンチッド」が放出されることが知られています。
柿の葉寿司、鱒寿司などの押し寿司は、葉で包まれています。
他にも桜餅や柏餅、笹団子などの葉なども日常よく見かけますね。
これらは、見た目が美しいだけでなく「フィトンチッド」の鮮度保持効果、殺菌・防腐効果を利用しているものです。
「フィトンチッド」は食品の保存にも有効なのですね。
さらに、森林浴や自然の中で過ごすことで、私たち人間も「フィトンチッド」による効果を受けることができます。
「フィトンチッド」は、人の免疫システムを活性化させ、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらすと言われています。
そのため森林浴は、心身の健康に大変良い影響を与えてくれます。
近年、「フィトンチッド」の癒やしの効果を検証すべく、さまざまな実験や研究が行われており、医学的にも「フィトンチッド」の心身を深いリラクゼーションに導く効果が明らになってきています。
その内容は概ね次のとおりです。
①森林浴により、ストレスホルモンが減少する
②森林浴により、副交感神経活動が高まり、交感神経活動が抑制される
③森林浴により、収縮期・拡張期血圧、脈拍数が低下する
④森林浴により、心理的に緊張が緩和し、活気が増す
⑤森林浴により、NK細胞の活性が高まり、免疫能が上がる
⑥森林浴により、抗がんタンパク質が増加する
⑦森林浴により、脳内のα波(主にリラックスしている時に表れる脳波)の発生を促し、精神を安定させる
そして⑧として、
森林浴により、血糖値が低下する
ということを、フリースタイルリブレの血糖値データから私自身は実感しております。(あくまでも私個人の見解ですが…)
運動が、血糖値に直接的な影響を与えることはよく言われていますが、個人の体質や運動の強度、持続時間などによっては、それが返ってストレスとなり、血糖値を上昇させてしまうことがあるようです。
ですが、森林浴をしながらのウォーキングやジョギングであれば、「フィトンチッド」によるリラクゼーション効果も相まってストレスも軽減され、より運動による血糖値低下が期待できるのではないでしょうか♪
今日も近くの公園で、森林に癒やされてきました🌿
「フィトンチッド」のシャワーを浴びながら…歩いたり走ったりしてきました✨
(今日は公園に行く直前にアイスを食べてしまった為、血糖値は少ししか下がりませんでした💦笑)
樹木が発散する「フィトンチッド」の量は、6月から8月にかけて多くなるそうです!
血糖値の爆下がりも然ることながら…
ストレスが溜まりがちなこの季節、森林に足を運ぶことで、きっと想像以上のリフレッシュ効果が得られること間違いなしです🌈
今日もお読みいただき、ありがとうございます🍀