前回は「慢性胃炎」が、私たちの健康に大きな影響を及ぼすことをお話しさせていただきました。
健康で炎症のない胃は、きれいなピンク色をしていて、粘膜がしっかりと張っておりピカピカと光沢があり、みずみずしいのだそうです。
そんな胃に少しでも近づきたいものです💖
そのために食べてほしい1つ目の食材は…
です!
ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」という抗酸化物質が、ピロリ菌を殺菌するのです。
特に、発芽3日目のものであるブロッコリー・スプラウトには、ブロッコリーの20~50倍のスルフォラファンが含まれており、少量食べるだけでも多量のスルフォラファンを摂取することができます。
ブロッコリー・スプラウトを1日70g、8週間とると、ピロリ菌の数が8分の1にまで減少することがわかっています。
また、スルフォラファンは脂溶性なので、油を使った調理がおすすめです!
そして2つ目の食材は…
キャベツ🥬
です!
キャベツには、「ビタミンU」という成分が含まれています。
ビタミンUには胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜の新陳代謝を促して胃潰瘍などを予防する効果があり、「キャベジン」という名前の胃薬として使われています。
キャベツは、冷やすとビタミンUが増加します。
キャベツを買ったら、すぐに食べず、冷蔵庫の中で数日冷やしてから食べると、更に胃にいいキャベツができます。
逆に熱を加えると、キャベツの中のビタミンUは失活してしまうので、胃への効果を期待するなら熱を加えず千切りで食べるのがいいでしょう。
しかもキャベツは、米国国立がん研究所が発表している「がんを抑える食品」で、ニンニクに次ぐナンバー2でもあります。
キャベツの中に含まれる「イソチオシアネート」という抗酸化物質が、がんを抑えるのです。
体の中に発生する活性酸素を消去する活性酸素分解酵素(SOD)の働きをイソチオシアネートが助けます。このイソチオシアネートは、熱を加えても効果が落ちません!
ですから、キャベツは生で食べても、炒めて食べても体によい食品といえます。
「がんを抑える食品」ナンバー1のニンニクは、胃がんを抑えることもわかっています。
このランキング(「デザイナーフーズ・ピラミッド」)を見ると、胃によい食品がたくさん入っていることがわかります。
つまり、胃によい食品はがんを抑える効果もあるのです。胃を整えることは、がんを含めた全身の病気を防ぐことでもあるのですね。
他には、カブも食道がんの発生の母地となるバレット食道を抑える効果があることがわかっています。
また、オクラ、モロヘイヤなどに含まれるネバネバ成分のムチンは、胃粘膜を保護してくれます。
海産物でいえば、わかめ、昆布などのフコイダンも、ピロリ菌が,胃粘膜に接着するのを抑えます。
イカ、タコ、マグロなどに含まれているタウリンも、胃粘膜の修復に役立ちます。
食事で気を付けなければいけないことが1つだけ…
塩分の高い食事をできるだけ控えることです。
ピロリ菌に感染している人が塩分の高い食事をすると、胃がんになる確率が3倍に増えることがわかっています。
まずは…
ブロッコリー&スプラウトのサラダと千切りキャベツから始めましょう🌟
最後までお読みいただき、ありがとうございます😊